閑話休題

さあ、今日は日曜日。空は冴えない曇り模様だけれど、週末の私はゾーンに入っている。

つまり無敵である。

現在は9時を少し回ったころ。読破したい小説を手に近くのスタバでかっこつけるのもいい。いや、それしかない。今日の予定は決まりである。

日曜日ということはシューイチか。中丸君の「マジすか☆」でも見ながら早速準備に取り掛かろう。

と意気揚々とローテブルからリモコンを取ろうとした私に悲劇が訪れた。

二十余年生きてきた中で経験したことのない腰への痛み。

垂れてくる脂汗。

文字通り動けない。

中腰のまま救急車を呼ぼうか思考を巡らせること1分ちょい。

やっと動けることになった私は断末魔とともに丁寧に膝から崩れ落ちた。

もちろん、痛みへの恐怖も過分にある。しかし、ぎっくり腰という年より臭いワードに自分が該当する年齢に差し当たっている事実を直視するほうが怖かった。(若年性もいるらしいが、私は既に若年性とは括られない年齢である)

 小一時間しくしく己の不幸を嘆き、今後の予定を組み立て始める。

あれ?イケルかも?!?!と己のフィジカルを過信し無理に動かし悲鳴を上げること数回。

折角、スタバで意識高い系を演出するつもりだったのにリラックマもびっくりのだらけた姿で一日を過ごさなくてはならなくなってしまった。

 

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まさかの日曜日発症が災いし整形外科にも行けない。

「近所 ぎっくり腰」でググると針・お灸・整体しか出てこない。

しかも割とお高くつくではないか。

やめだやめだ!!!安静にしてれば治る!!!と再びリラックマになり韓流ドラマを見続ける。

そこに鳴り響くインターホン。

そう。今日は待ちに待ったトレンチコート様がZOZOという町から届く日であった。

再び脂汗をかきながらクロネコヤマトさんにお礼を言い封を開ける。

かわいい。

確かにかわいいが、喜び勇みファッションショーを開催する余裕が私にはない。

秒速でハンガーにかけクローゼットに封印した。

ごめんね、トレンチコートちゃん。

 ぎっくり腰の原因は人によって違うため一概に言えないということであるが、私の場合は確実に在宅ワークによる長時間の椅子への拘束である。

もし、コロナが蔓延していなければ

もし、定期的にストレッチをしていたら

もし、「マジすか☆」を見ようなんて思わなければ

交錯するIFの世界の終点が現在の結果であり私である。

 

痛む腰を労わりながらの業務遂行はかなりきつい。

普段はやりがいのなさ・業務の少なさ・成長実感のなさ、、、考え出したら際限ない不安に頭を痛めているが、今日ばかりは何をしているのかよく分からない部署に配属されていてよかったと思うのであった。

いや、一晩寝かせてよく考えたが全然よくない。(転職しよう、、、)

また、ぎっくり腰になったことで普段友人間での談笑の際に冗談で言っている「私、将来孤独死だわ~~」を間近に感じてしまいとてつもなく怖くなった。

 死ぬほど苦しいのに誰にも助けを求められず、絶命してから数日後に異臭で発見される自分をまざまざと想像することができた。

お願いだから、私の老後頃にはスーパー介護ロボットが一人一台支給されてほしいものである。